大学病院教授の外来に最短で予約する方法は?
3週間前に受けた原発性アルドステロン症のスクリーニング検査の結果を聞くため、
B先生のクリニックを訪れました。
検査結果は・・・
- アルドステロン(標準:4.0~82.1 pg/mL) :118.2
- レニン活性(標準:臥位0.2~2.3 ng/mL/hr):2.8
- ARR (アルドステロン/レニン活性)=42.2
でした。
ARR > 200 の場合、原発性アルドステロン血症を疑いますので、
私の場合、原発性アルドステロン症の可能性は低くなりましたが、
アルドステロン値が標準よりも高いのは気になります。
さらに、二次性高血圧には、原発性アルドステロン症以外の病気を原因としているケースも多いため、B先生に「精密検査をしてもらえないだろうか」とお願いしました。
B先生も「ちょっとアルドステロンの値が高いのも気になるし、最初の血圧はすごく高かったからね。一度精査しようかな」と言って、快く都内 某国立T大学病院への紹介状を書いてくれました。
「おっと、簡単にT大病院ですか?」と私は思いましたが、そこは渡りに船ですので、快諾し、B先生のクリニックを後にしてすぐにT大病院に電話をして予約をとります。
すると、「最短で、1か月後になりますね」とのこと。
B先生の名を出す間もなく、事務的に、一か月後と・・・。
がっくり。。。
いや~。大学病院の予約はとりにくいと言いますが、一か月取れないんですか。。。
聞けば、まだ良い方だ とのこと。。。
仕方ないので、一か月後の予約をとりました。
しかし、私としてはすぐにでも精査したい気マンマンです。
- 1か月待つか?
- B先生に相談して他の病院を紹介してもらうか?
一晩悩んで出した答えは、
B先生に相談して他の病院を紹介してもらおう!でした。
悶々と一か月悩むくらいなら、ダメもとで相談してみようということです。
善は急げ!!
早速、翌日B先生に、
- T大で予約が1か月先しか取れなかったこと
- 早く検査して、気持ち的にも楽になりたいこと
を伝え、
「何とかならないでしょうか?」
と相談しました。
B先生は、
「そんなに先になっちゃうのか」
「あそこは国公立だから融通聞かないんだよな」
と言いながら、
「どうしようか?」と悩んでいたので、
私は、
「B先生、都内某私立T大学でも良いですよ」とお伝えしました。
前述の国立T大学と紛らわしいので、以下、都内某私立T大学はT2大学と表記します。
T2大学は、B先生が教授をされていた大学で教え子がたくさんいるので、
おそらく融通を利かせてくれるだろうと考えての提案です。
B先生は、
「それじゃあ、T2大学にしようか。あそこは仲間がいっぱいいるから」と言って、その場で電話をしてくれました。
プルルル~。プルルル~。
ガチャ。
「あ、E先生? Bです。今、大丈夫?」
E先生の声は聞こえませんが、電話口でE先生が恐縮されている空気を感じます。
「今、私のところにプライマリアルド(B先生は原発性アルドステロン症のことをこう言う)疑いの患者さんがいるんだけど、先生のところで診てくれないかな? 私のところでも簡単な検査はできるんだけど、一度精査してもらいたいんだよ。 先生の外来は今度いつ? そっちに行ってもらうようにするよ。 あ、明日? ちょっと待って、聞いてみる」
「Spicaさん、明日、T2病院に行ける?」
頼んだ私もここまで速攻で話が決まるとは思ってなかったので
「明日!?」と思いましたが、断ることなんてできません。
「大丈夫です!」とお伝えし、翌日のT2病院での精密検査が決まりました。
そして、B先生は私に、
「事務的な予約も必要だから、T2大学のこの番号に電話してね」
「Bからの紹介で、E先生と話はついていると伝えてもらえば大丈夫だから」と仰られました。
早速私は、T2大学に電話し
- B先生からの紹介であること
- E先生と直接電話して予約されていたこと
を伝えたら、、、
事務手続きも速攻で終わりました。
某国立 T 大学の「最短一か月待ち」は何だったんでしょう???
まさに特急券です。
ちなみに、その後調べたら、E先生はT2大学の現在の教授でした。
大学病院教授の外来診療を
前日に電話一本で押し込めるB先生の力ってすごい!!
と改めて感心しました。
医療界って、、、上下関係すげー。。。